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御池台地域防災訓練

  • バク
  • 2016年11月5日
  • 読了時間: 6分

 2016/11/06日曜日に僕の住んでいる地域で防災訓練がありました。

 僕の家が今年ちょうど町内会の役員をやっていることもあり、救急救護と書かれたビブスを着用し主催者側で参加しました。実際に今震災が起きれば、家族の安否確認後、僕は救急救護と書かれたビブスをはおり動くことになります。

※長い記事になりそうなので先にまとめを書きます。

〔まとめ〕

 御池台は地域防災について、堺市のモデルケースとなっているようで、すでに整ったマニュアルがあり、堺市職員、消防署、水道局などが後ろでサポートしていてかなり意味のある防災訓練になりました。

 特に良かった点は、集団で訓練するだけではなく、堺市のマニュアルを御池台にあったモノにするために討議し、改善していくことが主目的であったことです。

 震災が起きる前に、想定をしてマニュアル化しておくことで、震災時はかなりのストレスが軽減されるとだろうなと実感が持てました。

※以下時系列に沿ってどのような訓練であったか、詳細を記録しています。

※長文注意です。

〔設営〕

 まず設営です。体育館を避難所に指定し、町内会を6区に分けました。

 余談ですが、この小学校に通っていたので懐かしかったです。はしっこにあったターザンロープとネットが撤去されていて寂しかったです。

避難所設営、体育館利用

 災害用トイレの設置も救急救護班の役割に振られていました。

 下のテントの中にトイレが設置されていて、なんと!水洗トイレなのです。

防災用トイレの設営

〔避難開始〕

 各町内会の集会所から放送があり、安否確認が行われます。そのあと地域防災拠点となっている小学校へ集団移動してくるシステムになっているそうです。

 続々と人が集まってきました。300人ほどの人が参加されたそうです。

防災訓練開始

〔討論会〕

 避難所に集まった人たちは家族を単位に登録をし、物資の配給などを受けることになります。

 その他にもさまざまなルールがマニュアル化されていて、その重要なところだけを抜粋した6ページの用紙がすべての人に配られていました。

 そして約30分で2回、討論会が行われました。

 討論会は6区にそれぞれ議題をパート分けして個別に行いました。

討論会の開催

 まず最初の30分

 僕が参加した4区では以下2枚の写真の内容が討議されました。配られた紙の1ページ、4ページの内容です。

 僕は書記と司会進行の補助を行いました。

避難所運営のルールについて討議

上の写真の避難所全体のルール、9項目のうち項目(3)について修正意見が出ました。

(3)避難所の開設は、電気・水道・ガスなどのライフラインが復旧するころまでを目途とします。

 →家屋が倒壊した場合、ライフラインが復旧していてもその家族は帰る場所がない。その想定がされていないので検討し追記すべきではないか。

とのご意見でした。ごもっともでした。

 今回は結論を出す機会ではありません。問題点をあげる機会でしたので、どうしたらいいのかという話は一切ありませんでしたが、ライフライン復旧で閉鎖する、しない、どちらの結論になろうとも、家屋が倒壊した場合についての記載が追加されることになりました。

 仮設住宅などの設営も関係することになると思います。そういったことも結論を出す議論の中でされるのでしょうか。そのまとめの集会にも参加することになると思うので、またこちらで書く予定です。

トイレ使用のルールについて討議

上の写真のトイレ使用のルールについては修正はなく、追記要請が5案でました。

1.災害用トイレ4カ所の、男女の分け方について

 女2:男2、女3:男1、女2:男1:共用1、のどれがいいのか検討して追記

2.夜間灯の設置について

 設置個所や明るさ、テントの中にも必要か検討して追記

3.消毒液の設置について

 設置個所や、常備する量。使用ルールを検討して追記

4.トイレに利用する水の確保について

 給水車が来るまでの対応はプールなどからバケツリレーで補給する事を追記

5.御池台運動公園にある災害用トイレの運営・管理について

 堺市が運営・管理する施設であると追記

 以上が1回目の討議で4区が行った内容です。これだけでもなかなかボリュームがあります。

 これがそれぞれ6区分討議されたと考えると、この「御池台災害マニュアル」はなかなか中身のあるものになるような気がしました。

 1回目の討議の後、各区ごとに総務委員、物資委員、救援救護委員、給食委員など1名ずつ委員の選定が行われました。4区は皆さん進んで手を挙げて頂けたので、問題なく選出できました。

更衣室、洗濯・干場の検討

  続いて2回目の討議30分は上の写真の項目についてです。

 こちらは設営場所や設営時期などの決定でした。

 更衣室は左右舞台袖を男女に分けることになりました。設営時期は災害当日の暗くなるまでとなりました。必要なものは目隠しのカーテン(扉を閉めると余震で開かなくなる可能性があるため)椅子2脚、照明と決まりました。

 洗濯場・干場は体育館の横と裏に設けることになりました。設営時期は災害発生2日後で給水車が到着していることが条件となりました。必要なものはポールとロープ、照明が決まりました。利用ルールは6区で時間割りと場所割りを行うことになりました。

 洗面歯磨き場は洗濯場・干場の脇に設置することになりました。

 2回目の討議はひとまず決めたという感じです。今後の防災訓練のなかで中身が練られていくことになると思います。

〔リフレッシュ体操〕

 1回目と2回目の討議の間にリフレッシュ体操が行われました。これはエコノミークラス症候群を防止する為に、実際に避難した場合行われるそうです。みなさんしっかり参加されていました。

リフレッシュ体操
リフレッシュ体操

〔バケツリレー〕

 プールから災害用トイレまでのバケツリレーが行われました。本来は2列で行うのですが人数の都合上1列になっています。1列約250人ほど必要だということが今回の訓練で分かったそうです。ちなみに、1列目は水の入ったバケツを運び、2列目はカラのバケツを返す列だそうです。

バケツリレー
バケツリレー

〔炊き出し〕

最後に給食班が炊き出しのカレーを準備していました。おいしかったです。ごちそうさまでした。

炊き出し、カレー配布
炊き出しのカレー

食べかけの写真で申し訳ありません。

以上が今回の防災訓練の主な内容です。

最初にまとめを書いたので割愛しますが、かなり良い防災訓練だったと思います。年に2回行われているということなので、実施するごとにマニュアルの質が向上し、よりスムースな避難所運営ができるようになると思いました。

〔追伸〕

 主催者、参加者の平均年齢は60歳以上だと思います。みなさん元気ではつらつとしていてました。また市役所OBや消防署OBなども多く参加しているのだろうなと感じました。表に出てはいませんが、かなり役所などからも人が来ていましたのでそう感じました。

 それにくらべ僕の小学校の同級生は一人も参加していませんでした。みなさん参加しましょう。

以上

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