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壁紙の張り替え ~後編~

  • バク
  • 2017年2月3日
  • 読了時間: 7分

先週に引き続き、壁紙の張り替えについてです。

今回は下地調整のパテウメからです。

かなりの長編になってしまいましたので、早速見ていきましょう。

まず釘などが浮いてきている場合があります。こういうところは叩き込んでからパテ処理を行います。

前回のブログでも書きましたが、今回はこのパテを使いました。

下地のパテウメはとても重要な作業です。するとしないでは仕上がりが全く変わります。

お化粧で言うとファンデーションでしょうか?お化粧をしたことないがないので分かりませんが、 なんとなく重要さが解って頂けると思います。

まず角の隙間です。適当にパテを乗せていきます。

ある程度乗ったらパテベラで抑え込んでいきます。今回のように5mm程の隙間があいている場合は、先に詰め物(バックアップ材)をした方が良さそうです。

詰め物をしなかったので乾燥と共にひび割れてボロボロになりました。ですので3回ほど塗りなおして次の写真のようになりました。

窓枠まわりにはマスキングテープを貼ってからパテウメをしていきます。

マスキングに乗りあがってしまうパテはできる限りしごいてマスキングテープの上に残らないようにします。

マスキングはパテが乾く前に剥がしましょう。乾いてから剥がすとマスキングテープの上に乗りあがったパテが壁のパテを連れて剥がれることがあります。

パテウメ前後の写真を連続で見てください。

だいぶ雑ですが、こんな感じです。

左側は3度目の塗りまししたところです。白いところはパテ塗りしてから半日以上たったところです。

大まかにパテを埋めて乾いたらこいつの出番です。

僕のおススメ。サンディングブロックです。スポンジに紙やすりがついているような商品です。

こいつを見ると以前家具工場に勤めていた頃を思い出します。某量販店ユニ○ロのチラシを貼っているコルクボードを作る時に、枠を白く塗装する前の塗装下地を一日中こいつで削っていたことが何回かありました。

余談でした。話を戻します。

今回僕は、壁を滑らかにするためにこのサンディングブロックを使って壁を削りました。

これ、実は職人はほとんどしません。職人はパテベラだけで滑らかな下地にできるからです。

職人からしたら、こんなものを使うのは腕前がない証拠だとか言われかねない代物なのです。

DIYを職人目線で見てはいけません。というか僕の技術ではパテベラだけでは納得がいく下地が出来ないので使えるものは使います。

ただし、このパテを削る削らないの話ですが、つまらない職人のプライドと言うわけではありません。

ちゃんと理由があります。

それは壁を削ると粉だらけになってしまうという最大の欠点があるからです。

粉が降り積もり、髪の毛は数時間で白髪になります。もちろん壁も粉だらけです。これでは壁紙の接着不良を起こしかねません 。

掃除機をかけることにしました。こんなことをする職人はいないと思います。僕の思いつきです。

雑巾で乾拭きしてもいいと思います。

全面に掃除機をかけたあと壁を触ると、見事にパテの粉すら手につかなくなりました。

すごいぞダイソン!!!

このままお掃除タイムに突入。壁紙を貼る前に身辺を綺麗にします。壁と壁紙の間にゴミなんかが入らないように綺麗に掃除します。

さていよいよ主役の壁紙ですね。

糊付きでビニールテープが張ってあるものをネットで購入できます。

ビニールテープを剥がす前に天井の高さ、今回であれば2,400mm+αの余分を見て切ります。そのあと、この写真のようにビニールテープを剥がしていきます。

剥がして貼る場所まで持っていく時は下のように折ります。

糊面がくっつき合うのは気にしなくても大丈夫です。化粧面に糊がつかないようにだけ意識します。

そしていよいよ張り付けです。

すべて解説するのはyoutubeの貼り付け動画の方にお願いします。あちらの方が解りやすいです。

僕はポイントだけ書かせて頂きます。

まず、適当に貼ります。上から20㎝ほど貼り付けてしまえば、もう手を離しても大丈夫です。落ちてきません。ここから垂直に貼れるように微調整していきます。

何回も貼っては剥がし貼っては剥がしを繰り返して納得がいくまっすぐなラインを探します。

結構何回でも修正がきくので落ち付いてやれば誰でも出来ます。

まっすぐだと決まれば刷毛で空気を抜いていきます。きっちり抜いてください。手で壁をなぞると空気が入っているところはプニプニしますので簡単に分かります。

隅を竹べら(ツノベラと言ったりもします。)で押さえ込んでいきます。きっちり角を出しましょう。

ただし、いきなりこの竹べらで押さえると破れてしまうときがあるので、先に指や爪で押さえられるだけ抑えてから、仕上げに竹べらでしごいてください。

角はこのように折ってから竹べらで押さえ込みましょう。きっちり角が出るように押さえ込むことが重要です。

押さえ込めたら角は2重の状態で切ります。押さえ用のヘラでしっかり押さえて切ります。

この際、ヘラの上側を切るのが正解です。貼っている面の外側を切っていくのがポイントです。内側を切ると空いて見えます。

ただすべての面をコーキングする場合は、そこまで気にしなくても大丈夫でした。

四隅を切り落としました。

続いて二枚目を貼りました。壁の途中で壁紙が終わってしまった場合は、次の壁紙を重ねて二枚同時に切って貼り合わせます。合い断ちとか言ったりします。写真は撮れませんでした。一人でやってるので両手がふさがった時の写真がないのです。お許しください。

全面貼り終わりました。我ながらなかなか綺麗に貼れた気がします。

この写真では分かりにくいですが右面の下部分がパテ処理がいまいちだったのか少しボコボコしています。言われないと分からない程度ですが、DIYでやっていると気になります。本人しか分からないミスって結構あるものです。完璧主義もいいですが、少し気を楽にもって自分を許してあげましょう。

そういった下地のまずさと言うものは実は、柄のある壁紙の方が目立ちません。白い壁紙だと下地の悪さをそのまま拾って、光の加減で影に見えます。そういう意味では柄もの壁紙の方が初心者向けと言えるかもしれません。

ただ、柄ものはつなぎ目の柄を合わす難易度がありますので、どちらが簡単か一概には言えませんが、、、。

そして最後にもうひと手間かけます。すべての入り隅をコーキングするのです。

ハンドコークでコーキングしていきます。

だいたい壁紙は切った角から剥がれてきます。壁紙の中の空気さえ抜けていれば、真ん中から剥がれることはまずありません。

コーキングはそう言った角から剥がれてくるのを防止するためのおまじないです。

手の陰で解りにくいですが1mmほどコーキングを間に注入し、指で押さえていきます。

1~2mmくらいで充分です。指に余ったコーキング材が残るので、ぞうきんなどでこまめに拭きとりながら押さえていきます。

合い断ちしたところもコーキングしていきます。剥がれてきませんようにとおまじないを懸けながらやります。

手で押さえるとどこが継ぎ目かわかりません。ほんとによく見ても分かりません。

壁の角や窓枠周り、胴縁の周りなど、すべての入り隅にこの処理を行いました。

最後に器具を戻していきます。

ねじ穴はパテ処理していないので、ボコボコしていて手で触るとすぐにわかります。こういうねじ穴までパテで埋めると、どこについていたのか分からなくなって大変です。

タンクもタオル掛けも戻せました。

突っ張り棒は数日経ってから元に戻してください。

2日くらい経って糊が完全に乾いた後でなければ、せっかく貼った壁紙が破れてはがれかねません。

最後に張り替えの前後の写真を連続で見てください。

ただの白い壁が、ワンポイントのアクセントが効いた空間になりました。柄ものを全面にすると目がチカチカしそうと言う理由でワンポイントにしました。

いかがでしたか?

なんだか自分にもできる気がしてきましたか?きっとできます。

失敗も楽しみです。みなさんもぜひDIYを楽しんでください。

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