壁紙の張り替え ~前編~
- バク
- 2017年1月27日
- 読了時間: 6分
今週はトイレの壁紙の張り替えを行っています。
近年、よくDIYでチャレンジされる方が増えていますが、はたして、素人でも見栄え良く張り替えられるのでしょうか。その辺も一緒に見ていただければ幸いです。
前篇後篇の二回に分けてブログをアップする予定です。それでもかなり長い文章になってしまいました。よろしくお付き合いください。
今回は前篇パテウメ前までをご紹介します。
DIYのポイントは失敗をカバーできるかどうかです。
素人がやるとこうなる。こうなってしまったらこうカバーする。それが重要なのです。
youtubeなどで職人の手際がたくさんアップされています。張り替え前は参考に必ず見ることをお勧めします。
職人はサクッと簡単そうにやっています。でも素人はそうはいきません。
必ず問題が発生します。それを頭をひねって、解決することがDIYの楽しみなのだと思っています
前置きが長くなってしまいました。写真と一緒に見ていきましょう。

まず張り替え前です。張り替えるときには壁の突起物を外せるだけ全部はずします。

トイレの止水弁です。右に回して水を止めます。このあとトイレを流すとタンクも空になります。この止水弁の下に風呂桶を一個用意していると楽です。水周りを触ると必ずホースに残った水などが落ちるので風呂桶で受けます。

タオル掛けは下にねじ穴があって、ねじを外すと簡単に取れます。

ペーパーホルダーもビス止めしているだけなので簡単に外れます。

止水弁周りのホースも取り除きます。この時止水弁 は外しません。これより向こうは別の止水になります。外してしまうと元栓をとめない限り水が止まりませんのでご注意ください。
次にタンクを外します。タンクは下からボルト止めしていたり、中からビス止めしていたりします。今回はビス止めだったので30センチぐらいある長いドライバーピットを使い電気ドライバーではずしました。

この写真が壁紙の構成が良く解ります。タンクの裏にあってまだ剥がしていなかった壁紙が中央にあります。その周りは剥がした壁紙の裏紙です。この裏紙を残して剥がし、その上からあり替えるのが一番手軽に張り替える方法です。
タンク周りの下の方はその裏紙まではがれてしまいました。その下にある石膏ボードの表紙も一緒にはがれてしまっています。
これは本当はだめなのですが。素人がやるとこうなります。後でパテで段差を消してカバーします。

場所によっては先ほどのように裏紙が一緒にはがれても仕方ないところもあります。
例えばこのようにめくれ上がっているところです。このめくれ上がっているところは石膏ボードの表紙から 一緒にめくれ上がっています。
男性はみんな心当たりがあるのではないでしょうか。いわゆるトビハネによってここら辺いったいは壁紙が剥がれたり、逆に壁紙が下地とからみついてしまっていたりします。もちろん手洗いがトビハネていることもあると思います。

こういった隙間になっているところも剥がす壁紙の裏紙が浮いてしまっているので裏紙も剥がします。浮いてしまっている裏紙を剥がさないと、張り替えたあとに、その部分だけ接着不良が起こりますので剥がします。

入り隅のところも5ミリくらいの隙間があります。本来あってはいけないのですが、経年劣化で開いてきたのかもしれません。地震が何回も起きているので 仕方ないかもしれません。
このあたりの裏紙は浮いているところが多くて、裏紙から剥がしました。
壁紙は水溶性の糊で張り付けているので、濡らしたスポンジなどで、剥がしたい裏紙のところだけをなぞると、そこだけ日焼け後の皮膚の皮みたいにめくることができます。

ここは完全にこの壁紙を貼った人の手抜き工事です。パテウメが適当です。
この入り隅には問題があって、大工の手抜きも見て取れます。
一般的に壁紙下地にはべベルボードという種類の石膏ボードが使われることがほとんどです。べベルボードの端は45度で面がとってあるのですが、それはボードとボードの継ぎ目の部分に配置するのが普通です。本来入り隅は この45度にはなっていない90度の角を使うのですが、ここでは45度の方が使われています。これでは壁紙が貼りつく下地がありません。
さらに言えば、この隙間は、壁紙屋さんが大工さんに文句を言いながら下地パテで埋めるところなのですが、埋めてないあたりを見えるとこの壁紙屋さんも手抜きしているようです。
まぁ30年近く前、バブル前後の建物は抜ける手間は抜いていることが多いとよく聞きます。職人がせかされた時代だったのだと思います。時代のせいではなく、単純に当たった職人が悪かったこともありえます。職人の中には良い人もいれば適当な人もいると言うことなのでしょう。こればかりは運が悪かったと諦めるしかありません。

壁紙を一通り剥がしました。一部裏紙も剥がれてしまっていますが、これくらいであればパテで調整したほうが楽そうです。

壁紙がブチブチ切れてしまうときはスクレーパーなどで剥がしていきます。

壁紙がはがれて、大方大きなゴミが片付いたら養生テープやマスカ―で養生します。

この養生テープにビニールがくっついているものがマスカ―です。

そしてパテウメです。右はパテベラです。今回はDIY向けに販売されている、ボトルに入っていてすでに練り込まれた、塗るだけのパテを使います。
クロス職人が一人前になるには、貼り3年下地5年と言われます。 下地の処理が貼り付けより難しいということです。下地と言うのはパテ処理のことです。
特にリフォームはここまで見てきたように、ゆがみや前の手抜きなどがあり、この下地処理がとても大変です。
youtubeなどでこの下地調整を検索してみてください。やっぱり職人!サクサクっと埋めていきます。絶対に素人ではできません。ここは潔く諦めて、できるだけ平らになるようにパテベラで埋めていきます。そして乾いてからデコボコを紙やすりで削り取ります。
職人は紙やすりなど使わずパテベラだけで仕上げます。パテベラも3種類くらい使い分けます。紙やすりを使わない理由は早いからです。ですので素人の1/5以上の時間で仕上げていきます。
DIYでよくある失敗が職人の技を見て同じようにしようと頑張ることです。まず無理です。将来的にはそれを目指すのも有でしょうが、こなす現場の量が違いすぎます。
技とスピードは諦めて、手間と仕上がりを重視しましょう。
壁紙下地もペーパーをかけて壁を磨いてやれば、綺麗な下地が出来上がります。
以上、前篇でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回はパテウメから貼り付けです。どうぞお付き合いください。
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