濡れ縁づくり
- バク
- 2016年12月31日
- 読了時間: 2分
2016年最後の投稿となります。
はじめに、carpoにご依頼をいただいたお客様、サポートしてくださった皆様、そして家族に感謝を。
本当にありがとうございました。
さて、最後の投稿ですが、濡れ縁をつくってほしいとのご依頼があったので、その制作過程をご紹介します。
まず利用した工具を紹介します。

左から、電気ドライバー14ボルト、ハンドトリマー、サンダーです。
まずトリマーで天板に使う木材の角をとります。角をとることで角が割れたりささくれたりするのを防ぐことができます。また、足触りも良くなります。

次に塗装です。濡れ縁は名前の通り雨に濡れます。ですので防腐効果や耐水性能を持たせるためにキシラデコールという塗料を塗ります。文化財などにも使われているかなり実績のある塗料です。
塗料を塗る前に、サンダーを軽くかけて表面の割れやへこみなどを微調整します。
今回塗装は刷毛で2度塗りしましたが、スポンジなども使いやすいですし、布で伸ばす方法もあります。スポンジは使い捨てですし、布は塗料の無駄が多いのが難点ですが、塗りやすい道具ではあります。

塗装後は後ろから土台をビス止めしていきます。
75cmの木材に対して90cmのビスを使うことにしたのですが、強度に自信が持てなかったので束ボンドを接着面に塗布しました。常時雨にぬれる心配がある場合はさらに防水性や強度があるコンクリートボンドを利用する方がいいかもしれません。

脚は鋼製束を使うことにしました。
この金物はこれ自体が195mm~295mmまで伸び縮みするので置く場所のレベル調整が不要です。経年劣化でガタツキが出てきた時も調整が可能なのでよく利用しています。

写真では鋼製束が一列ですが、この写真の後もう一列取り付けて、二列12本で本体を支えます。
そして完成です。設置場所に置いて、鋼製束の高さを調整し、高さをボルトで固定したら出来上がりです。

さっそく利用されていたので、利用風景も撮りました。

この濡れ縁の製作時間は約3日ほどです。塗装で乾かす時間を含めると5日ほどかかりました。
皆様がDIYとして休みを利用されてつくる場合は1カ月ほどかかるでしょうか。
ものづくりはとても楽しいものであり、達成感があります。
来年はぜひcarpoとDIYにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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