駐車場づくり
- バク
- 2017年1月14日
- 読了時間: 4分
今回は以前、駐車場を作った時の記録を写真と共にご紹介させていただきます。
まず、工事前の写真です。
ツツジやプリペット、松の木などがあるここが予定地です。
一番厄介だったのは白い柵の下にあるコンクリートでした。

まず木々を伐採していきます。
白い柵など取り外せる部分も取り外してしまいます。

写真が小さくなってしまい申し訳ありません。
次にコンクリートをはつりました。(壊すこと)
手持ちの小さな機械達とハンマーで挑んだ結果、マル3日かかりました。
しばらくコンクリートを見たくなくなりました。
コンクリートのはつりはある程度の道具と壊すための技術がそろわない限り、泣きを見ることが分かりました。特にハンマーで金属杭を打つことがとても難しかったです。あれは職人技です。
それと、鉄筋が入っていたのですが、これがコンクリートに柔軟さを持たしていることも良く分かりました。
鉄筋が入っていないコンクリートはすぐに折れてしまいます。鉄筋が入ってるところはなんどハンマーを叩きつけてもそう簡単に折れてくれませんでした。

コンクリートをはつった後は整地します。大体の車幅まで整地して土止めにコンクリートブロックで周りを囲みました。
この後レンガを並べていき、模様を決めました。

レンガの模様が決まったら、一部ずつどかしながら下に、モルタルを施工していきます。モルタルの厚さはモルタル代をケチって2センチ以上を心掛けました。
壊す時に鉄筋の丈夫さを知ったので、壊す人の気持ちに立ってしまい、レンガの下に鉄筋を入れませんでした。
強度については私の乗っている軽自動車タントであれば問題ありませんでした。
モルタルの役割はレンガのレベル(水平さ)を調整したり、ずれを防止したりするところです。
モルタルは水をくわえてから90分以内(気温によって違います。)に施工する必要があります。ですのでやり始めたらキリがいいところまで終われません。作業は9時過ぎまで続きました。

そして完成です。このあと真ん中の土の部分には竜の髭を植えて、育っています。

車止めはレンガをへこましてつくりました。少し小さすぎたのか、ほとんど分からない車止めになりました。車止めは下にへこましてではなく上に膨らむようにつくるべきです。
やはり、多少不細工でも車止めは専用のコンクリート製のものを付けた方がいいのかもしれません。

〔モルタルの話〕
今回のように、モルタルは下地調整によくつかわれます。庭づくりで花壇やスロープを作る時も基本的にモルタルを下地にします。タイル下地も本来であればモルタルが使われています。
モルタルとの格闘はなかなか体力的に大変なところもありますが、とても面白い材料であることは間違いありません。
使い方はいたって簡単で、適量の水と混ぜるだけです。水の多さは、使いやすさで決めます。さらさらした方が使いやすいところと、ドロドロした方が使いやすいところがあります。
強度には多少違いが出てきますが、もともとのモルタルの固さが人の力でどうにかできるレベルの強度ではありません。かなり適当でも、ちゃんと固まりますのでご安心ください。
それと豆知識をもう2つほど
〔マメ知識①〕
モルタルやコンクリート(モルタルに砂利を混ぜたもの)は水と混ぜて使うので、良く勘違いされるのですが、水分が蒸発して固まっているのではありません。水とモルタルの間に化学反応が起きて固まるのです。
ですので、モルタルで一番してはいけないことは「乾かすこと」です。水が足りないとぼろぼろになってしまいます。
モルタルの強度は施工後3日で4割前後、1週間ぐらいかけて本来発揮される強度の8割程度まで固まります。(気温に大きく左右されます。)ですので、この最初の1週間くらいは、できるだけ表面を乾燥させてはいけません。夏場であれば、朝昼晩と水を撒きます。冬場でも朝一番に水を撒きます。
それと、水と混ざっていなくても固まりません。水との混ぜ合わせもしっかり行う必要があります。
〔マメ知識②〕
モルタルはアルカリ性です。鉄筋は酸性に触れると錆びてしまうのでアルカリ性のコンクリートとの相性は抜群です。
ただ、アルカリ性のモルタルに長く触れると手が被れてしまう人もいます。特に施工中は指紋の中までモルタルに浸ってしまうので、肌が弱い人は被れたり、手の皮がむけたりします。私もめくれました。
気になる方は厚めのゴム手袋などをして作業するようにしましょう。
基本的にモルタルは無害なので、粉が口に入ってしまうくらいであれば問題ありません。
これ以外に注意することは特にありません。
モルタルを使うと、屋外のDIYの幅が一気に広がります。ぜひチャレンジされてはいかがでしょうか。
※建物の柱や梁などに使う場合や橋梁、ダムなどに使うコンクリートは厳密な管理のもと、強度が予定通り発現するようになっています。上記の使い方は、人や自転車が乗る程度の場合を想定しています。
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