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寒起こし

  • バク
  • 2017年1月20日
  • 読了時間: 3分

1年で最も畑仕事が少ない時期がこの一月です。

でもこの寒い時期だからこそ意味がある作業があります。

それが寒起こし

※この記事の終わりに寒起こしと天地返しと心土破砕の解説を書いています。

端から6畝はジャガイモ専用です。ジャガイモの研究をします。

奥から二畝は寒起こしをしてみることにしました。

ちなみに、二畝ずつ、土の作り方を変えてみようと思います。試行錯誤と言うやつです。

その話はまた後日、ジャガイモの植え付けまでに書こうとおもいます。

まず畝を左に崩します。

次に右に掘り上げます。この時にできるだけざっくりと塊になるようにします。

ここで意外なことがひとつ、左の土(作土)はふかふかで畑の土と言った感じで、右の土(心土)はカッチカチの粘土質なのですが、ミミズは右の土に多くいました。

晴れ間が二日ほど続いて、寒さもありました。暖かくて安全な深いところでお休みしていたのかなと思います。

早速掘り起こされたところの虫を目当てに一羽の鳥がやってきました。ちょっと赤ぽくて、ジョウビタキ、モズ、ムギマキのどれかでしょうか。スマホのカメラではこれが限界でした。

小鳥を見つけたら、ネキリムシやカナブンの幼虫などは食べてもいいけどミミズは残してとお願いしておきましょう。

これで完成です。

僕は欲張りなので、寒起こしだけではなく、天地返しや心土破砕も兼ねています。

この三つはやることがとても似ているので、混同されがちですが意図が違います。

寒起こしと天地返しと心土破砕のおはなし

〔寒起こし〕

その名の通り一年で最も寒い1月に行います。

土を荒く掘り返して、1か月ほど放置します。その土を霜や雪などにあて、中を凍らせることで害虫駆除の効果があります。加えて、凍結と解凍を繰り返す過程で、土が団粒化するので土壌改良にもなります。

あと、

耕す行為の全般にいえることですが、

土中の有害ガスや腐った水を抜き、新鮮な酸素や水を供給したり、畑の土の品質を均一化したりする効果もあります。

耕した後には鳥たちがやってきて、害虫や草の種などを食べてくれます。ミミズはその他害虫より動きが速く、深く土の中へと逃げるのであまり捕食されません。

〔天地返し〕

畑の土は作土と心土の二層構造と考えます。その下にも基層、岩石層と土は続いていきますが畑にはほとんど関係ありません。

この作土と心土を入れ替えることを天地返しといいます。

何年も同じ作土を使っていると、土中の栄養素が足りなくなったり偏ったりします。また、有害な微生物ばかりが増えたりします。

一方、心土は作土から浸み落ちた栄養素が蓄えられていたり、害虫や微生物が死滅していたりします。ただ、水がたまり、酸素も足りないため、不活性でとても固く、根っこも来ないので土質は良くありません。

これをひっくり返すことで、畑をより深く作土とすることができます。根っこが伸びるスペースは広くなり、畑の排水性も良くなります。連作障害対策としても有効ですが、その場合今回僕がやったより深く掘る必要があります。

〔心土破砕〕

心土の表面はカチカチで水がたまります。この層を壊すことが心土破砕です。

やり方は、スコップなどを深く突き刺して、テコの原理でちょっとだけ動かすだけです。この数センチの隙間が水はけを良くしてくれます。

さて、今回の作業の効果はいかに!?それもこれも、収穫まで分かりません。

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