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お風呂場のシーリング

  • バク
  • 2017年2月14日
  • 読了時間: 5分

テラス屋根の設置に伴ってシーリングについて勉強し直しました。

その際に、ついでだったのでお風呂場のシーリングをやり替えたので、今回はそのお話です。

まずシーリングとは

こいつのことです。

こんな感じで隅や目地、割れ目などに充てんします。

コーキングと呼ばれたりもします。

ゴム性で様々なものによく接着するのでキッチンや洗面台、お風呂場の隙間などの防水工事としてよくつかわれます。

外廻りで言うと、サイディングの目地やサッシ周りなんかにも使われています。

ようは隙間があってそこに水を通したくないところに使います。

そして家の風呂場のシーリングです。

カビだらけなのと、接着不良で隙間だらけなのとで、何とも言えない状態でした。

このようにカッターで切って取り除くことができます。

シーリング材を取り除くと5ミリ以上の隙間が現れました。(写真は撮り忘れました。)

話はそれますが、こんな商品があったので試してみました。

はたして効果はどうでしょうか。箱には簡単にできると書いています。

水分をよく拭き取ってから施工します。

水滴の上に接着成分が乗ると基本的には着きません。接着不良ではがれます。

裏面に防水テープが貼られていました。

寒いと接着不良がおきると箱の裏面に書いているので、はがれやすそうな隅は充分に温めてから貼りました。

隅はこんな感じで折ってから合い断ちします。箱の裏面にそうするようにと書いていました。

合い断ちは壁紙の時にもやった方法で2重に重ねて、その重なった部分を切ることで両方をぴったり貼り合わせる方法です。

こんな感じになりました。

正直、この固い材料をぴったりに合い断ちできる人はいないと思います。

隙間からは当然水が染み込んでいくことでしょう。これではだめです。

良く見るとタイルの目地の部分からも、水が中に入ってしまっています。

見た目はある程度綺麗に見えますが、これではこのテープの下がカビだらけになってしまいます。

案の定、2週間後に角から剥がれてきました。

よくよく箱の裏面を見てみると、ステンレス、ホーロー、ガラス、プラスチックなどによくくっつきます。

・・・タイルは?ってなりました。目地には直接使用しないで下さいとも書いています。

箱の貼りつけ紹介ではあきらかにタイルに貼っています。滅茶苦茶です。

やっぱりシーリングが防水工事の最適解だと感じました。

あらためて、シーリング工事です。このようにシーリング材を充てんするところにマスキングテープを貼って充填していきます。このマスキングテープが重要ポイントです。後で解説します。

仕上げの前に5mm程の隙間にそのまま施工するのは良くないと感じたので、先にシーリング材で穴埋めを行いました。

このあと、マスキングを覆うくらいのシーリング剤を塗布しコーキングヘラでならしていきます。この塗布量も綺麗にいくかどうかのポイントです。

今回は前回のコーキングの取り残し等も飲み込むぐらい太めのコーキングを施そうと思ったので、先の円形部分が大きいヘラを使いました。

普通はシーリング部分をあまり目立たせたくないので小さいコーキングヘラを使い、細く仕上げます。

完成がこちら。 1センチほどある極太シーリングのできあがりです。

床のタイルとの継ぎ目も施工しました。風呂釜のまわり、一周ぐるりと施工しました。

写真ではサラリと流しましたがシーリング工事をうまくするポイントはマスキングです。

まず、マスキングをしっかり張ってください。剥がれるような貼り方ではいけません。シーリング施工面のゴミや水滴は厳禁です。

ゴミや水滴があるところはマスキングを貼る際に解ります。マスキングが剥がれてしまうからです。

マスキングを貼る位置も重要です。そのときに使うコーキングベラの半径の位置に貼りましょう。

そしてさっきも書きましたが、シーリング材の塗布量がそのマスキングをほんの少し覆うくらいにする。

以上三点がうまくいけば綺麗に仕上がります。

〔シーリング材のお話〕

ホームセンターにたくさんのシーリング材が売られているので少しだけ用途別に解説してみます。

まず定番、8060プロです。

・価格が安いです。他のシーリング材の半額以下です。

・高モジュラスです。効果後の伸縮があまりなく強力にくっつくという意味があります。

・耐候性、耐久性抜群です。

次に8051Nです。

・上記8060プロと基本性能は同じです。

追加性能が下の点です。

・接着性能が良くなっています。特に プラスチックにもよくくっつきます。

・ポリカーボネートなどはこの商品でなければひび割れなどを起こします。(脱アルコール型)

・防かび剤が入っています。

※今回はこれを使いました。

次はPOSシールマルチです。

定番の8060と違う点を挙げていきます。

・シーリング材の上から塗装できます。(変成シリコンタイプ)

・中モジュラスタイプです。(ちょっとだけ柔かいです。)

・ノンブリードタイプです。(簡単に言えば汚れにくいということです。POSシールマルチにはこの機能がありますが、普通のPOSシールにはこの機能はありません。)

つまり塗装ができるかどうかが大きな違いです。この機能のおかげで外装ではこちらのマルチタイプではないPOSシールが定番で使われます。

DIYでよく使うのはこの三つだと思います。

簡単にまとめさせてもらうと

8060プロ:一番耐久性耐候性があって安価

8051N:8060プロより何にでもくっつく、特にプラスチックにくっつく。防かび剤配合。

POSシール:塗装ができる。マルチタイプは汚れにくい。

たくさんありますが、後はメーカーが違っていたり、機能が少し違っていたりするくらいです。それによって価格も違います。

アクリル系など別素材のシーリング材もありますが、シリコーン系が一般的です。

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